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FC2ぶろぐ作ると仮定して、そこでは男と女と、どっちを名乗ればいいと思う?


by narumi_yoshizaki
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ところで

覚えておいでの方はいらっしゃるでしょうか

次回重大発表

という言葉を使ったことを


えっと、えっと、あれは、

もういいや!単刀直入に言うと!

FC2ブログ作ってみたわけさ!


ここから→http://desyuyone.blog25.fc2.com/



応援よろしく!
# by narumi_yoshizaki | 2008-08-02 00:39
3-C脚本ノベル版です
他のクラスの脚本が読みたくない人はとばしてください
このあと、この脚本を台本に直す作業を行います
何か意見があれば何らかの方法で
気が向いたら挿絵書きます




これは主人公ヨシギ(男)とその幼馴染みのサキ(女)と同じく幼馴染みのナギ(男)が繰り広げる、ちょっと甘酸っぱいお話(泥味)。

「・・・なんだよ、もうっ!!」
携帯をベッドに投げつけた。
腹が立つ。
「はぁーっ!!」
盛大な溜息のあと、ベッドに倒れ込む。
文化祭のことで少し口論になった。
こっちは落ち着いて話し合おうとしているのに、
サキは無責任で突拍子もないことばっかり言う。
大体自分は何もしないくせに人任せ過ぎる。
小さい頃からずっとそうだった。
少し昔を思い返し、すぐにいやになって寝返りを打つ。
ともかく、あの幼馴染みとは顔を合わせたくない。

次の日

「よお、ヨシギ。調子どう?」
「んー」
ナギに背中をばしばし叩かれて机に突っ伏した状態から顔だけ起こす。
「なに?何かあったの?」
「うっさい」
どうやら、不機嫌な顔をしていたようだ。何かあったことを悟られる。
「喧嘩でもしたの?」
「・・・・・」
サキと同じく幼馴染みで、今年初めて同じクラス、
そして目の前の席になったこいつは、
普段は抜けてるくせに、こういうところは鋭い。
無駄に。
「うん?図星?」
へらへらと笑う幼馴染みを見て、溜息が漏れた。
「お前がこんなにへこむって事は、相手は一人だなー」
親指で教室の後ろの方を指した。
とことん図星だ。
「むー」
そこにはサキが立っていた。
目が合って、ぷいっと顔を背ける。
となりでナギがくっくっくと笑っていたので、
ナギの椅子を蹴っ飛ばした。
「お前らホントに仲がいいのな」
もう顔面を殴ってやりたい。
パーがいいかグーがいいか考えていると、
ナギが突然真面目な顔で、
「なぁ」
と声をかけてきた。
思わず身構えると、
あくまでも真面目な顔で続けた。
「お前ら付き合ってんの?」
「はぁっ!?」
かなり強い口調で聞き返した。
「ぇえ?」
同じように、ナギもかなり強い口調で聞き返した。
「違うの?」
「違ぇーよバカ」
殴るならジー●アスかAク●スかなんて考えていると、
サキがこっちに近づいてきた。
どうせ昨日のことの続きだろう。
「ちょっとヨシギ?」
話しかけてきたが無視。
俺にはなにも見えないし、なにも聞こえない。
「もしかして、怒ってる?」
「別に。」
ナギがにやけ面だ。
「ごめん。でも、昨日はヨシギが・・・」
「うるさいっ!!!」
勢いよく立ち上がった。
なんだ、なんだと周囲がざわついた。
「なんで、そうやって、いつもいつも・・・」
言葉を区切りながらゆっくり話す。
ナギが低く口笛を吹いた。
「いっつも、人任せで、無責任で、俺ばっかり・・・!」
だんだんと口調が荒くなっていく。
「べ、別にそんなんじゃ・・・」
サキがおどおどしているのが分かったが続けた。
困るのはこっちだ。今日は言ってやろうと思った。
「自分は口ばっかりで、邪魔ばっかり・・!」
だんだんと周りが見えなくなっていった。
「もう話しかけんなっ!!!」
最後には叫んでしまった。
「違う・・・違・・そんなんじゃ・・・っ」
サキが座り込んだ。
ふと、まわりが静かになった気がした。
気が付くと、野次馬に囲まれていた。
そこで自分は何をやっているんだろう、
と思ったが、なおも罵った。
遂にサキは泣き出した。

泣かせた・・。泣かしたな。最低。なに泣かせてんだよ。変態。あーあ泣いちゃった。知ーらね。何もそこまで言わなくても・・・
サディスト。変態。ロリコン。変態。オタク。


「・・・っあ」
責められた気がして、何か言おうと思った。
取り巻きが一斉にこっちを見た。
が、何も言えなかった。

なに?痴話喧嘩?朝からまったく仲いいねー。?好きな娘はいじめたくなっちゃうってやつ?やだっキモーい。小学生?ねぇ、サキちゃんってあいつのこと・・・。ヨシギも鈍感だよなー。

そんな声を聞いて、何かが、ぷちっとはじけた気がした。
夏休みが開けてから、こいつのことでそんな風にからかわれることが多くなった。
喋っていると女子はくすくす笑うし、
友達には小突かれたり、蹴っ飛ばされた。
廊下を歩いていると後ろ指を指される事もあった。
学校に来るのが嫌になる時さえあった。
こいつの所為だ。
こいつさえいなければ。
そう思うと、また怒りがぶり返してきた。
「お前なんか、死んじゃえばいいんだっ!!!」
その時、きーんと音がした気がした。
まわりが水を打ったように静かになる。
ナギと目が合った。
笑っていた気がした。
口をゆがめるように。

ドサッ

何かが倒れる音がした。
ちょっサキ!!大丈夫!!?
緊迫した声がして、振り返る。
サキが倒れていた。みんなが駆け寄っている。
抱え込まれていたが、ぐったりしている。
あんま動かすな、救急車を呼べ!先生!先生は!?
周りの人間が激しく動く。
別の世界を覗いているような気がした。
「・・・そんな。・・・嘘、だろ?」
僕が死ねと言って、サキが倒れた。
もしかして、僕が望んだから?
違う。そんなことは望んでいない。
違う。そんなはずはない。
だってそんなこと、あり得ないだろ?
違う。僕じゃない。違う。僕の所為じゃない。
違う違う違う。僕じゃない僕じゃない。
僕が殺した?
ボクガコロシタ?
サキハシンダ?
コロシタ?
チガウ、ソンナハズハ・・・

「おい、ヨシギ」
突然肩をつかまれた。
チガウ。チガウ。
ボクジャナイ。
ヤメロ ハナセ チガウ チガウ
みんなが僕を見ている。
お前が殺した。
オマエガコロシタ。
オマエダ。オマエダ。

「もう放っといてくれよ!!」
叫んだ。
また、耳元できーんと音がした気がした。
すると、まわりのみんながスルスルと自分から離れていった。
「おい、どうしたんだよ!おいっ!!」
誰も振り向かない。
まるで僕がそこにいないかのように。
これも僕が望んだのか?
そんな馬鹿な。
怖くなった。
ここから逃げ出したい。
もとの世界に戻りたい。

「うわあああああ」
叫びながら教室を走って抜けた。
誰もそれに気付かない。
ただ、ナギだけがそんなヨシギをじっと見ていた。
そのことにヨシギは気付かなかった。

廊下を走って校舎を抜けて通学路を逆戻りしていった。
まだチャイムはなっていないし、ちょうど通学のピークだったが、
その間誰ともすれ違わなかった。
どこか遠くから救急車の音が聞こえた。

家に着いた。
誰もいない。
テレビをつける。
主婦向けのニュース番組が流れた。
いつも通りだった。

自分の部屋に行き、ベッドに飛び込む。
まだ動悸が収まらなかった。
自分の望んだことが、現実に起きている。
そんな気がした。
だからって、なんで。
そもそもいつからこんな事に。
分からない。
分からないけど、もしそのことが本当なら・・・。
頭から布団をかぶった。



サキを殺したのは僕だ。

気が付くと、オレンジ色の世界にいた。
慌ててよく見ると、夕方になっていた。
寝てしまったようだ。
そして徐々に記憶がよみがえっていく。
つらくなって、座り込んだ。
怖い。
自分は幼馴染みを殺してしまったのだ。
自分はこの先どうなっていくのだろう。
もう、ここから出たくない。そう思った。

きーん

あの忌々しい音がした。


長い時間が過ぎた。
具体的にどれくらいの時間かは分からない。
ただ、何度も眠りにつき起きる度に、
昼夜は変わっていった。
その回数で言えば確実に数ヶ月は越えている。
それでも自分はこの部屋に居続けることができた。
なにも食べていないが、空腹は感じない。
これも僕が望んだことだからだろうか。
ただ、精神だけは衰弱していくのが分かった。

部屋から出ることを考えなかったわけではない。
だが、自分は部屋に居続けることができるし、
何より外の世界に出たくなかった。
この部屋から出れば、サキの死を、
そして自分の犯したことを認めることになる気がして、
結局ドアノブに手をかけることをあきらめた。

弱くて、汚くて、卑怯だ。
情けない。
自分がどんどん嫌いになった。
自分の死を望んだらどうなるのだろう。
そう思ったが、すぐに眠りについてしまった。


机の上の写真を見た。
ガキの頃の写真がいっぱいあった。
キャンプで撮ったもの、
運動会で撮ったもの、
千葉県某所の日本でもっとも有名な遊園地で撮ったもの。
どの写真を見ても馬鹿笑いしている自分がいた。
そして、ほとんどの写真にはサキがいた。
僕の横でにっこりと笑っている。
小さい頃からほとんど毎日この顔を見てきた。
そう思うと、胸が苦しくなった。

自分が望んでしまったのだ。
一時の感情にまかせて。
あのときサキは一体どんな顔をしていただろう。
本当に、本当に大切なものを失ってしまった。
取り返しのつかないことだ。
もう、どうにもならないんだ。
そう思って写真立てを置いた。

どうしてあんなことになってしまったのだろう。
僕は神様なんかじゃないし、魔法のランプも持っていない。
魂を売る代わりに悪魔に願いを言ったわけでもない。
記憶の中のサキの顔を思い浮かべながら、ふと思った。

もう一度サキに会いたい

そう思えば、会えるんじゃないか。
だが、そんな気は起きなかった。
あんなことを言った手前、部屋に引きこもり続け、
ひょっこりと顔を出した自分を見て、
サキはどう思うだろうか。
無性に悲しくなった。
そしてまた写真を手に取った。
あの頃に、戻りたい。
写真を握る手に、力が入った。

きーん

「・・・・・・・・・?」
ほんのわずかな、違和感を感じた。
違和感、というにはあまりにも小さな感覚だった。
危うく忘れそうになったその感覚を
もう一度捕まえようとする。
思い出せない。
なんだろう。
・・・・そうか、分かった。
思い出せないんだ!!

机の上の写真立てを乱暴に手に取る。
ざっと目を通しては他の写真立てを手に取り、
また目を通す。
・・・ない・・・ない・・・ない。
そう。ないんだ。


幼馴染みであるはずのナギが写っている写真は一枚もなかった。
小さい頃のことを思い出してみても、ナギの記憶は全くなかった。


部屋を飛び出し、家の外に出る。
夕焼けの中、必死に記憶を探った。
あいつに出会ったのはいつだ?
思い出せるのは、そう、あの日の朝の会話だけだ。
そう思いながら走っていると、
夕日をバックに影が見えた。
そう、ナギだ。

「やぁ、ヨシギ。久しぶり。どうだ?外の空気は」
笑いながら近づいてきた。
「へへっ。調子はどうだ?」
そう聞き返した。
そして、僕はナギにつかみかかり・・・

ナギは最期、笑っていた気がした。



「・・・・っ!!」
激痛で目が覚めた。
頭が割れるようにいたい。
痛みをこらえながら、何とか目を開けると
クラスメイトが心配そうにこちらの様子をうかがっていた。
目を開けた自分を見て、ほっとした空気が流れた。
「・・・良かった!目、覚めた?」
懐かしい声がする。
15年間聞き続けてきた声だ。
この声にこんなに救われる日が来るとは。
サキが心配そうに僕の顔をのぞき込んでいた。

痛む頭をむち打って、直前のことをを思い返す。
僕の前の席は空席だ。
今朝学校に来ると、そんな机の上に封筒があった。
好奇心を抑えきれずに中を見ると、手紙が入っていた。
『あなたは今、人生の壁にぶつかっていませんか?
 どうしても越えられない、大きくて分厚い壁。
 そんな壁の向こうへ行くための"鍵(きっかけ)"を
 あなたの大切なものと引き替えにお渡しします。
 なお鍵を使用した結果生じた問題には一切責任を負いません。
 きちんとした判断の下、適切にご使用下さい。
ドアを開くのは、あなたです。      
                     ―人生の鍵屋』
そんな、うさんくさい手紙。
手に持ったままの封筒の中に重みを感じて、
封筒をひっくり返した。
きーん
と金属の落ちる音がして・・・



ふと、右手を開くと例の封筒があった。
隅に『人生の鍵屋』とデザインされている。
どうやら、僕は夢を見せられていたようだ。
ナギという"鍵"によって。
「もう、教室に入ったらいきなりあんたが倒れるんだもん。
 あーびっくりした」
心の底から安堵する様子のサキに尋ねた。
「どのくらい気を失ってた?」
「うーん。1分くらいかな?けど何をしても反応がなくて、
 もう死んじゃったのかと思った。」
そうか。あの数ヶ月はそんな短い時間だったのか。
なんて考えていると、
「ホント人騒がせよねー」
「サキったらぐったりしたアンタを見て、
 どうしようどうしようって泣き出しちゃって」
「くそっヨシギの野郎!ヨシギのくせに!!」
野次馬からそんな声が聞こえた。
「だって、昨日の夜ちょっと喧嘩しちゃって、
 それでそのままお別れになっちゃったりしたらって思って・・・」

うおおおおおおおおおおお
男子の歓声がわいた。
そんな中、改めてこっちを向き直るサキ。
「えっと、だからその、昨日は私も少し言い過ぎちゃったかなーって・・・」
ヨシギは頭を掻きながらバツを悪そうにしてるサキの手を取り、
ゆっくりと言った。
「な、何?」
「好きです。付き合ってください」

ぐぎゃぺしゃめたぽろけ~~
男子の奇声がわいた。
「っえ!?ぇえええ!!?ええっと、その・・・」
サキは目を丸くして驚いて、その目をしばらく泳がせたあと、
今度は遠慮がちにこっちに向けながら、
「・・え、えっと、わた、わたしなんかで良ければ」

がすんがすんがすんがすん
男子が頭を床にぶつけはじめた。
「畜生、なんだよヨシギィィィィ!!!」「抜け駆けしやがって!!」「この野郎!!ヨシギのくせに!!」「痛い。イタッ!首絞めんなって!!ぎゃ!!おい誰だ!?地下足袋ストラップ鼻につっこんだやつ!!?」「愚か者がァァァァ」「お前なんか、みっくみくにしてやる!!」「ぐはぁ!!」「(‘・ω・` ;)」
死にそう。尊き命が今まさに風前の灯火。
手荒い祝福を受けた。
「これは何?サキの気持ちが通じたって事?」「そーゆーことでいーんじゃない?」「サキちゃんを泣かせたら許さないからね?」「良かったじゃん、サキ」「えへへへー」
一体何が壁で、自分はそれを乗り越えることができたのか。
それはよく分からない。
ただ、夢の中の自分と今の自分は全く別の存在だ。
そして、今すごく幸せだ。
もうしばらくこれが続いて欲しい。
そう思った。

きーん

と音がした。










僕が失ったはずの大切なものっていったい何だろう。
そう思いながら、誰も座ることのない机に封筒を戻した。
「ヨシギぃ。帰ろー」
後ろから声をかけられた。
今日はもう帰ろう。
夕焼けの中、二人で歩いた。
昨日までとは違う、嬉しいような恥ずかしい気持ちで喋った。

家に着くのも、はやかった。
また明日、と言ってサキと分かれた。
この時のヨシギは本当に幸せで、嬉しさでいっぱいだった。
だから、その部屋も夢の世界と少し違っていることに気付かなかった。


小3の夏休み。キャンプの写真。そこに写っているのは、
馬鹿笑いする自分と、にっこり笑ったサキと、それから・・・・




-END-
# by narumi_yoshizaki | 2008-07-18 23:17

スパッツってなんかなー

スパッツってなんかなー_e0116865_4114667.jpg


そろそろ地域研究の原稿書かなきゃな
# by narumi_yoshizaki | 2008-07-11 04:12